電気仕掛けの射手

第2話収録の「COMIC MAGNA」絶賛配信中です〜(^^ノ

さて今回はStrvの動力源のお話です。
某有名デザイナーさんもおっしゃられているように、ロボットものにおける動力源の話は結構タブーなのです。
核融合とか縮退炉とか物凄いヤツにするとハッタリはききますが「やられた時どうするんだよ」とかツッコミが入りますし、かといって電池とかにすると「地味だ」「そんなパワーは出ないだろ」と言われたりします。
そんな中で意外と少ないのが内燃機関系。いわゆるガソリンエンジンとかディーゼルエンジンとかその類です。確かに身近すぎてあんまりハイテクの匂いが少ないようにも見られますし、夢が無いと言われるとそれまでです。個人的にはザブングルのウォーカーマシンのようにガソリンエンジンで動くロボットなんて、一体どういう超技術なのか逆に興味がわきますが(^^

で、Strvはと言いますとぶっちゃけ電気で動いています。現代の戦車も走行以外の駆動系統は油圧から電気に切り替わりつつあると言うことなので、夢はありませんが確実です。

画像でマダンが背負っているのが動力源の一つであるガスタービンユニット。戦闘中はフィルターが高磁性群体で詰まりやすいのであまりつけませんが、行軍中や待機時に取り付けて発電し、本体のフライホイール・バッテリーに充電しています。下腕部やくるぶしに見えている筒状のものがフライホイール・バッテリーで、車体各部にも埋め込まれていますが装甲の下で見えません。バッテリーからのエネルギーをモーターを介して駆動力に変える他、各稼動部のサスペンションに生じる反発力を回生エネルギーとして取り出し足しにしています。
バッテリーの保ちは場所によって様々で、マダン全体としての作戦行動可能時間は標準で連続約8時間、容量ゼロからのフル充電にはガスタービンユニットを用いて約3.5時間かかります。このユニットの他にもフライホイールを束ねた増加電池ユニットも存在し、長時間の作戦行動の際に使われています。