四つ葉の少年

第一話では酷い目にあってばかりのついてない主人公、ミゥラ・クローバー君です。

彼が持っているのはこの時代の軍隊では使っていない旧式のボルトアクションライフル。モーゼル98kそのまんまです(^^;
彼の家が代々猟師と言う設定で、祖父の代から使っていた代物です。彼も子供の頃から慣れ親しんでいて、扱いには慣れているようです。この戦争の末期、市民から募った志願兵に供給する火器は満足にあるわけも無く、おそらく銃器を持って参戦したミゥラ君は優先的に採用されたのでしょう。用いる弾の規格が合っていたのも効を奏したはずです。

当初のスケッチなどを見ると、最初はパンツアーファウストやRPG7のような携帯対装甲火器を持たせるつもりだったのですが、代々猟師と言う設定と、RPGぐらいだとなんかStrv相手に勝てそうな気がしてしまうと作家としては困るので(笑)旧式のライフルにしました。まあ彼の場合敵を倒すことはあまり求められていなくて、雑用などをこなす頭数として徴用されたので、この程度の装備で問題なかったはずです。

彼の名前は、かの有名なスーパーカーの名前から取りました。ホントはF1漫画用に考えていた名前です。
富野作品によくある「どこの言葉でもない響き」と言うのが欲しくて選んだ名前ですけど、「ミウラ」だと大根の産地みたいになってしまうので、ちょっとカッコつけて「ミゥラ」と言う表記にしました。たぶん発音する時には「ミュラ」に聞こえるのではないかと思います。
名前を凝った分、姓はストレートに幸運の象徴である「クローバー」にしています。彼に限らず、主要キャラクターには幸運をモチーフにした名前が沢山登場します。調べてみると、「こんなものが?」と思うようなものが幸運の象徴として扱われていたりしてるんですね。